「外車は維持費が高い」とよく聞きますが、実際にどのくらいかかるのかは、車種や乗り方、住んでいる地域によって大きく変わります。
わが家では、2017年式・排気量2,000ccの中古輸入SUVを2021年に購入し、北海道で5年間所有しています。これまで大きな故障はありませんが、車検、ハイオク代、タイヤやバッテリーなど、国産車より高いと感じる場面はありました。
この記事では、実際に支払った金額をもとに、輸入SUVの年間維持費と、購入前に知っておきたかった注意点を紹介します。車両購入費やローンは車ごとの差が大きいため、維持費の集計には含めていません。
わが家の輸入SUVと使い方
- 2017年式の輸入SUV
- 排気量:2,000cc
- 2021年に中古で購入
- 所有期間:5年
- 月間走行距離:約400km
- 駐車場:自宅のため無料
- 燃料:ハイオク
- 実燃費:約10km/L
通勤や日常の買い物を中心に使い、年間走行距離は約4,800kmです。走行距離が多い家庭では、ここで紹介する金額より燃料代や整備費が高くなる可能性があります。
通常年・車検年・5年間の年平均はいくら?
結論からいうと、交換費用を5年間で積み立てる前提では、維持費の年平均は約32万8,000円です。実際の支払いは毎年均等ではなく、通常年は約23万5,000円、車検年は約42万1,000円が目安になります。
| 項目 | 実際の金額 | 年換算 |
|---|---|---|
| 自動車税 | 約39,000円/年 | 約39,000円 |
| 任意保険 | 約30,000円/年 | 約30,000円 |
| ガソリン代 | 約7,000円/月 | 約84,000円 |
| 車検 | 約200,000円/2年 | 約100,000円 |
| 夏タイヤ | 約100,000円/約5年 | 約20,000円 |
| スタッドレスタイヤ | 約100,000円/約5年 | 約20,000円 |
| バッテリー | 約60,000円/約5年 | 約12,000円 |
| タイヤ交換 | 約8,000円×年2回 | 約16,000円 |
| 年平均 | — | 約321,000円+車検外のオイル・防錆 |
オイル交換は約1万円、防錆塗装は約4,000円です。直近の車検約20万円には、この2つの作業が含まれていました。そのため、車検がない年だけ別途実施すると仮定して年平均へならすと、オイル交換約5,000円、防錆塗装約2,000円が加わり、合計は約32万8,000円になります。
支払う年によって金額は大きく変わる
- 通常年:約23万5,000円(税金・保険・燃料・オイル・防錆・タイヤ交換に、タイヤとバッテリーの積立を加えた目安)
- 車検年:約42万1,000円(車検代にオイル交換・防錆を含み、交換費用の積立を加えた目安)
- 5年間の年平均:約32万8,000円
自分でタイヤ交換ができる人は、年間約1万6,000円を抑えられます。一方、タイヤ2セットとバッテリーを同じ年に実費交換すると、一時的に約26万円の追加支出が発生します。積立をしていない場合は、車検と交換時期が重なる年に60万円を超える可能性もあります。
なお、上記はわが家の実額をもとにした概算です。駐車場代、ローン、車両価格の値下がり、故障修理費は含めていません。車検約20万円の詳しい内訳は不明なため、法定費用と整備費を分けた厳密な比較ではない点にも注意してください。
実際にかかった費用の内訳
自動車税は年間約3万9,000円
2,000ccのため、自動車税は年間約3万9,000円です。自動車税の税率は排気量や初回登録時期などで変わるため、購入候補車の条件で確認する必要があります。制度の最新情報は経済産業省の自動車関係税制も確認してください。
任意保険は年間約3万円
任意保険は車両保険なしで年間約3万円です。保険料は年齢、等級、補償内容、運転者の範囲などで差が出ます。輸入車だから一律にこの金額になるわけではありません。
ハイオク代は年間約8万4,000円
実燃費は約10km/L、月の走行距離は約400kmで、給油代は月約7,000円です。年間では約8万4,000円になります。レギュラー仕様の国産車と比べると、燃料単価が高い点は日常的に感じやすい負担です。
車検は約20万円
直近の車検費用は約20万円でした。下回りコーティングとオイル交換を含む金額です。2年に一度として年換算すると約10万円ですが、交換部品が増えればさらに高くなる可能性があります。
車検費用には税金、自賠責保険料、検査・整備費など性質の異なる費用が含まれます。見積もりを見るときは総額だけでなく、法定費用と整備費を分けて確認すると比較しやすくなります。
タイヤとバッテリーは交換年の負担が大きい
- 夏タイヤ4本:約10万円
- スタッドレスタイヤ4本:約10万円
- バッテリー:約6万円
- オイル交換:約1万円
輸入SUVは車体サイズの割にタイヤが大きく、タイヤ代が想像以上にかかりました。夏タイヤとスタッドレスタイヤを同じ年に交換すると、それだけで約20万円です。バッテリー交換が重なると、通常の維持費に加えて約26万円の支出になります。
これらは毎年ではありませんが、突然家計から出すには大きな金額です。購入後は「年間維持費」だけで安心せず、タイヤやバッテリーの交換時期を見ながら積み立てておく必要があります。
北海道ならではの冬季費用と錆対策
北海道ではスタッドレスタイヤが必須です。春と秋の年2回、タイヤ交換を行っています。使わないタイヤは自宅の物置に保管しているため保管料はかかりませんが、保管場所がなければタイヤ預かりサービスの費用も考える必要があります。
さらに、融雪剤などによる下回りの錆を防ぐため、わが家では秋に年1回、防錆塗装をしています。2年に1回でもよい可能性はありますが、長く乗ることを優先して念のため毎年施工しています。
5年間で大きな故障はなし
輸入車というと故障の多さが不安でしたが、5年間で大きな故障や修理はありません。購入時の保証も、数回のオイル交換以外では使う機会がありませんでした。
これはあくまでわが家の一例であり、輸入車全体が故障しないという意味ではありません。年式、走行距離、保管環境、整備履歴によって状態は変わります。中古車を選ぶときは、価格だけでなく整備記録や保証範囲も確認したほうが安心です。
購入前に想定していなかったこと
一番意外だったのは、整備費がいわゆる「外車料金」で高めに設定される場面があることです。作業内容が同じように見えても、部品代や工賃が国産車より高くなることがあります。
もうひとつはタイヤ代です。SUVはタイヤサイズが大きく、夏・冬の2セットが必要な北海道では負担が目立ちます。購入前には本体価格だけでなく、タイヤサイズ、指定燃料、車検や整備の依頼先まで調べておくと、維持費を想像しやすくなります。
外車を選んでよかった点
経済性だけを優先するなら、国産車のほうが合理的だと思います。それでも、輸入SUVにはデザイン、走りの快適さ、国産車にはないと感じる内装の充実さがあります。
維持費は高めですが、5年間所有した満足度も高く、次の車も外車を選びたい気持ちはあります。車は単なる移動手段ではなく、日々の満足度にも影響するため、金額と満足度の両方で判断することが大切だと感じました。
購入前は総額で比較する
外車を購入するか迷ったときは、車両価格だけでなく、税金、保険、燃料、車検、タイヤ、バッテリー、冬季費用まで含めて比較する必要があります。
わが家では、買い替えを検討した際にChatGPTへ条件を入力し、「乗り続ける場合」と「買い替える場合」を整理しました。比較に使った具体的な質問例は、ChatGPTで車の買い替えを比較した実例で紹介しています。維持費を自分の条件に置き換えて考えたい方は、あわせてご覧ください。
まとめ
- 交換費用を積み立てる前提の年平均は約32万8,000円
- 通常年は約23万5,000円、車検年は約42万1,000円が目安
- 夏・冬タイヤは各約10万円、バッテリーは約6万円
- 北海道ではタイヤ交換と下回りの防錆対策も必要
- 5年間で大きな故障はなかったが、整備費は高めに感じる
- 経済性は国産車、デザインや走行・内装の満足度は輸入車に魅力を感じる
わが家のケースでは、駐車場代がかからず、走行距離も年間約4,800kmと多くありません。それでも交換部品が重なる年には大きな支出になります。輸入車を検討するときは、年平均だけでなく、車検や交換が重なる年の支出も確認することが大切です。わが家の条件では、タイヤとバッテリーのために年約5万2,000円を積み立てておくと、交換時の負担をならせます。

コメント