「NISAを始めたいけれど、毎月いくらなら無理なく続けられるのか分からない」。私も2021年に旧NISAを始めたときは、同じ不安を感じていました。
そこで最初から大きな金額を入れず、月5,000円から積立を開始しました。約2年間続けるうちに、値下がりへのストレスや投資のメリット・デメリットに少しずつ慣れ、月1万円へ増額。その後も家計を確認しながら段階的に増やし、2026年8月からは月6万円を積み立てています。
現在の評価額は元本に対して約40%増えています。ただし、これは2021年から積み立てた結果であり、将来も同じように増える保証はありません。本記事では銘柄を勧めるのではなく、少額で始めた私が、何を確認しながら積立額を増やしたのかを実体験として紹介します。
結論|月5,000円は利益より「投資に慣れる期間」として役立った
振り返ると、月5,000円から始めた一番の価値は、大きな利益を得ることではなく、実際の値動きを経験しながら投資を学べたことです。
- 値下がりしても生活に影響しない金額で始められた
- 口座残高が上下する感覚に少しずつ慣れた
- 投資信託やNISA制度を自分事として調べられた
- 家計に余裕ができたとき、増額を判断しやすくなった
今になって「当時からもっと入金していればよかった」と思うことはあります。しかし、それは相場の結果を知った後だから言えることです。当時の私にとっては、月5,000円だったからこそ始められました。無理に大きな金額から始めず、早めに一歩を踏み出せたことの方が重要だったと考えています。
2021年から2026年までの積立額の変化
| 時期・段階 | 積立額 | 判断したこと |
|---|---|---|
| 2021年から約2年間 | 月5,000円 | 生活に影響しない範囲で開始し、値動きと制度に慣れる |
| 投資への理解が進んだ後 | 月1万円 | メリット・デメリットを理解できたと判断して増額 |
| その後 | 家計に応じて随時増額 | 固定費削減や家計管理で生まれた余裕を一部投資へ回す |
| 2026年8月から | 月6万円 | 生活防衛資金を確保したうえで継続可能と判断 |
月1万円以降は、決まった間隔で機械的に増やしたわけではありません。家計を確認し、「この金額なら生活を圧迫せず続けられそう」と判断したときに随時増額しました。
月5万円・6万円・7万円を比較して現在の積立額を決めた過程は、ChatGPTでNISA積立額を決める方法で詳しく紹介しています。
増額できた理由は、投資への慣れと家計改善
値下がりへのストレスに慣れた
積立を始めた当初は、評価額が下がると焦りました。しかし、積立資金は20年以上使う予定がないお金です。短期的な値動きで売らず、長期で続けるという前提に立ち返り、そのまま積み立てました。
少額のうちに値下がりを経験できたことで、自分がどの程度の変動なら冷静でいられるかを確認できました。現在は、使う予定がない資金なら評価額を頻繁に確認する必要はないと考えています。
固定費削減で生まれた余裕を投資へ回した
固定費削減と家計管理を進めると、毎月使えるお金の流れが見えやすくなりました。浮いたお金をすべて現金で持つのではなく、一部を長期投資へ回す考え方に変わったことも増額の理由です。
ただし、現金を減らしてまで投資を優先しているわけではありません。わが家では、生活費約6か月分に相当する150万円を現金で確保する方針です。固定費をどの順番で見直したかは、30代子育て世帯の固定費見直しにまとめています。
現在の積立内容と、商品選びで反省していること
現在は、次の2つを半分ずつ積み立てています。
- SBI・全世界株式インデックス・ファンド:50%
- SBI・V・S&P500インデックス・ファンド:50%
投資を始める前は、投資ブログやYouTube動画を約1か月調べ、多くの人が紹介していたことをきっかけに商品を選びました。調べる行動自体は必要でしたが、「多くの人がおすすめしているから」だけで決めるのは十分ではありません。
全世界株式とS&P500を半分ずつ持つと、米国株の比率が重なります。私はその値動きを受け入れて現在の配分を続けていますが、これは誰にでも合う正解ではありません。投資対象、地域の偏り、手数料、下落時に保有を続けられるかを自分で確認する必要があります。
以前はニッセイ・インデックスバランスファンドにも2割積み立てていました。20年以上の長期投資を前提に、現在は株式中心でよいと判断して新規積立を止めましたが、保有分は売却していません。
元本から約40%増えても、増額の根拠にはしない
2026年8月時点では、評価額は元本に対して約40%増えています。積立を続けてきた成果としてうれしく感じる一方、この数字だけを見て積立額を増やしたわけではありません。
- 評価益は売却するまで確定しない
- 相場環境によっては元本割れする
- 過去の上昇率が将来も続くとは限らない
- 積立額は運用成績より家計の余力で決める
金融庁も、資産形成の基本として長期・積立・分散投資を案内しています。一方で、投資には元本割れの可能性があります。制度や考え方は、金融庁「資産形成の基本」も併せて確認してください。
わが家が積立を増額・減額するときの基準
| 判断 | 条件 |
|---|---|
| 増額を検討 | 現金150万円を維持でき、毎月の家計に圧迫感がなく、長期で使わない資金が増えたとき |
| 現状維持 | 近い将来の大きな支出が不明確、または増額後の家計を判断できないとき |
| 減額を検討 | 住宅の突発修繕、収入減少などで現金割合が大きく下がったとき |
| 積立停止 | 原則として避け、月1万円になっても継続する方針。ただし生活維持を最優先する |
月6万円へ増やした直後のため、長期的な家計への影響はまだ確認中です。ただ、過去に積立額を上げた際も、増額前に心配していたほど生活の圧迫感はありませんでした。
少額からNISAを始めるときの5ステップ
- 当面使う予定の現金を先に確保する
- 値下がりしても生活に影響しない金額を決める
- 商品の投資対象、手数料、リスクを一次情報で確認する
- 少額で値動きと自分の感情を経験する
- 家計に余裕があり、下落時も継続できる場合だけ増額する
NISAの非課税保有限度額は総枠1,800万円ですが、上限まで急いで使う必要はありません。わが家は最終的に元本1,800万円へ到達したら積立を止める方針ですが、生活と現金確保を優先しながら進めます。制度の最新情報は、金融庁のNISA解説で確認できます。
まとめ|少額スタートは遠回りではなかった
月5,000円を約2年間積み立てた後、月1万円へ増やし、家計に余裕ができるたびに段階的に増額しました。2026年8月からは月6万円ですが、最初からこの金額を投資できたわけではありません。
少額だったからこそ早く始められ、値下がりへのストレスや制度を実体験として学べました。最初の金額よりも、生活を守れる範囲で始め、理解と家計の余力に合わせて調整することが大切だと感じています。
住宅ローン、現金、投資、固定費をどの順番で整えたかは、30代子育て世帯の生活設計で一覧にしています。
本記事は筆者の家計と投資経験を紹介するもので、特定の商品や投資判断を推奨するものではありません。投資には元本割れの可能性があります。制度・商品の最新情報を確認し、ご自身の家計とリスク許容度に応じて判断してください。

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